今回はSOLVE5期生(25卒)の方にご参加いただき、投資銀行部門内定後の必須資格である、証券外務員試験に関するレポートを作成しました。27卒の方やSOLVEに入会を希望される方のご参考になれば幸いです。
就活終了後、内定時代の過ごし方や、内定後しなければならないことに関しては、各社から説明などがあるかと思いますが、少しでもご参考になれば幸いです!
目次
どこの投資銀行部門であっても、証券外務員1種に合格しなければなりません。合格しないと、入社できなかったり、入社できても仕事をさせてもらえなかったりするので、必須の資格といえます。そもそも、証券外務員資格とは、日本の証券会社や金融機関で、顧客に対して金融商品(株式、投資信託、債券など)の勧誘や販売を行うために必要な資格です。証券業務に従事するには、原則としてこの資格を取得する必要があります。
証券外務員には、1種と2種がありますが、必要なのは、1種の方です。1種と2種の違いとしては、2種資格を持っていると、基本的な金融商品の取引(株式、投資信託、公社債など)を扱うことができます。証券会社の中でも、主に個人投資家向けの業務が中心となる人が必要な資格と言えます。一方、1種外務員は、2種の範囲に加えて、より高度な金融商品(デリバティブ取引、信用取引など)も扱うことができます。1種を持っていると、法人向けの提案や専門的なコンサルティング業務が可能になります。そのため、投資銀行部門に入社するには、証券外務員1種に合格している必要があるのです。
証券外務員資格を取得するには、以下の手順を踏む必要があります。
日本証券業協会(JSDA)が実施しているため、インターネット経由で随時申し込みが可能です。多くの場合、内定先の会社ではな
試験会場に赴き、CBT(コンピューター・ベースド・テスティング)方式で実施されます。
試験内容は、金融商品知識(信用取引、デリバティブ取引の仕組み、債券や投資信託の高度な運用手法、外国証券の取引方法)、法令・規則(金融商品取引法に関する詳細な知識・コンプライアンスに関する応用問題)、税制・会計知識(投資商品の税金計算、財務諸表の分析手法)、取引ルールと手続き(証券取引の流れ(注文・決済・報告)、口座開設や税制に関する知識)などが出題されます。記述問題はなく、すべて選択式になります。
試験時間は120分で、出題数は100問(四肢択一式)、合格基準:70%以上の正答率になります。受験してすぐに試験結果が分かります。受験料は約1.4万円ですが、会社が持ってくれる場合がほとんどかと思います。
気をつけるべきポイントとして、証券外務員1種試験に落ちた場合は、受験日の翌日から30日経過するまでは再受験できません。合格率は70%程度とかなり高く、少し勉強すれば、すぐに取れる資格ではありますが、再受験にならないように気をつけましょう。入社する月の1か月前である3月に初めて受けて、落ちた場合、入社が遅れたりする可能性もありますので、先延ばしには気をつけましょう。
合格後、内定先に外務員登録を行ってもらいます。名前や受験番号などを会社に伝えると、外務員登録してもらえる仕組みになっています。
1日徹夜すれば合格する、というような話もよく聞きますが、これは出身学部など次第で当てはまる人と当てはまらない人がいるかと思います。
最も効率的な方法は、やはり過去問を回すことだと思います。「うかる! 証券外務員一種 必修問題集 2024-2025年版」という最も有名な本を買って、1周-2周すると、大体合格水準にたどり着くかもしれません。経済や金融に関して知識がなく、少し不安な人は、同じシリーズで、説明がたくさん載っているもの「うかる! 証券外務員一種 必修テキスト 2024-2025年版」を隣に置いて参照しながら解き進めると、理解が深まるかもしれません。私はメルカリで2冊とも入手しました。
基本的に証券外務員は暗記芸なため、短期間で集中的に勉強するのがおすすめです。勉強のやる気が起きない時は、先に試験を申し込んでお金を払い、勉強しなければならない環境に追い込むのも効率的かもしれません。
この記事はここまでですが、少しでもこれから就職活動を始める方々の参考になれば幸いです。また、他のライターによる興味深い記事もあるかと思いますので、就活の息抜きにでも読んでいっていただけると幸いです。