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初めまして。SOLVEメンターのMと申します。
部活の練習や試合をこなしながら、戦略コンサルの就活を進める。正直、かなりハードですよね。周りの就活生が自由に時間を使ってケース対策やインターン準備を進めているのを見ると、「自分は大丈夫だろうか」と不安になる瞬間もあるかと思います。私も体育会に所属していましたが、正直周りに同じような属性の人は少なく、あまり先輩にも相談できない中で就活を進める難しさを感じていました。
ただ、体育会の経験は戦略コンサルの選考でも確かに活きるポイントがあります。大切なのは、限られた時間の中でどう動くかと、自分の強みや特性をどのようにアピールするかです。
この記事では、体育会の学生が早期から戦略コンサルを目指す際の難しさを率直にお伝えした上で、両立の工夫と選考でのアピール方法を整理していきます。
まず、体育会の学生が早期選考に挑むことの大変さについて、正直にお話しさせてください。
日中は授業と練習、週末は試合や遠征。そこに就活の準備を上乗せするわけですから、体力的にかなり厳しくなります。特に戦略コンサルの早期選考は、大学3年の夏前後に集中します。ちょうど大会シーズンと重なる競技も多いです。また、体育会において「3年生」というのはちょうどチームの中心になり始める学年であり、どうしても部活に割かなければいけない時間が増えてきてしまいます。そのような中で、ウェブテストの勉強やケース面接の練習に充てられる時間は、非体育会の学生と比べて限られてしまいます。「練習で疲れた後に机に向かうのがつらい」というのは、体育会の就活生なら誰もが感じることではないでしょうか。
ここで一つ、知っておいていただきたいことがあります。体育会の学生は、必ずしも早期選考にこだわらなくても内定を取りやすい立場にあるということです。
日系の大手企業(いわゆるJTC)では、体育会出身者の体力やチームワーク、ストレス耐性が高く評価される傾向があります。秋以降から本格的に就活を始めても、十分に勝負できるケースが多いです。
しかし、そもそも戦略コンサルの選考は3年の夏秋が本番であるため、初動の遅れは戦略コンサルの選考において致命的になります。それにも関わらず、「早く始めなくても大丈夫」と周りの学生がのんびり構えている中自分だけが就活対策をするのは、かなりの自制心が必要になります。
また、戦略コンサルの選考ではそうした「体育会ブランド」がそのまま有利に働くとは限りません。ケース面接や論理的思考力の評価が中心になるため、体育会であること自体が加点になる場面は限定的です。
つまり、体育会のメリットが最も活きる業界と、戦略コンサルでは事情が異なるということです。それゆえに戦略コンサルを受ける体育会生の数は非常に少なく、孤独な戦いを強いられることになります。だからこそ、戦略コンサルを目指すのであれば、限られた時間をどう使うかがより重要になります。
時間がないことは変えられません。であれば、使える時間の密度を上げていくしかありません。体育会の就活生が実践している工夫をいくつかご紹介します。
まとまった時間が取れないなら、細切れの時間を積み重ねる意識が大切です。移動時間にウェブテストやケース面接の問題を解くなど、1回あたりは15〜30分でも、毎日続ければかなりの積み上げになります。
スマホで取り組めるウェブテスト対策アプリや、ケースのお題集をスクリーンショットで持ち歩くなど、「すぐ始められる状態」を作っておくのがコツです。
練習がある日中は就活に使えないとしても、大学や練習に行く前の早朝や練習後の夜の時間は工夫次第で確保できます。毎日1〜2時間でも「就活の時間」として固定できると、着実に準備が進みます。
体力的にきつい日もあるかと思いますが、完璧にこなそうとしなくて大丈夫です。「今日は疲れたから30分だけ」という日があっても、「ゼロにしない・習慣化する」ことが大切です。
ここからは、体育会で培った資質を戦略コンサルの選考でどうアピールするかを考えていきます。体育会の学生が持ちやすい強みを整理し、それぞれが選考のどの場面で活きるかを見ていきましょう。
体育会の学生が持つ最もわかりやすい強みです。戦略コンサルのジョブ選考(複数日のインターン)は、長時間のグループワークが続き、体力勝負になる場面があります。周囲が疲れてパフォーマンスが落ちる中で、最後まで安定して頭を使い続けられるのは大きなアドバンテージです。
ジョブの終盤で粘り強く議論に貢献できれば、それだけで評価者の目に留まります。
厳しい練習や試合を乗り越えてきた経験は、「困難な状況でも諦めずに取り組める」という姿勢に直結します。
ケース面接で難しいお題にぶつかった時、すぐに思考を止めずに粘り強く考え続けられるか。ジョブで議論が行き詰まった時に、「もう少し別の角度から考えてみましょう」と提案したり、チームの雰囲気を明るくしたりできるか。こうした場面で、体育会で鍛えた精神的な強さが自然とにじみ出ます。こういうチームビルディングに関する貢献を班のメンターは意外とよく見ています。
部活では、監督やコーチからの指導を素直に受け止め、プレーを修正する経験を日常的にしているはずです。この「アドバイスを受け入れて改善につなげる力」は、戦略コンサルの選考で非常に重要です。
特にジョブ選考では、メンター(現役コンサルタント)からフィードバックを受ける場面があります。そこで防御的にならず、素直に取り入れて方向修正できる姿勢をアピールできれば、入社後の成長可能性を示唆するものとして高く評価されます。
チームスポーツを経験してきた方は、「自分がチームの中でどんな役割を担えばチーム全体がうまくいくか」を考える感覚が身についているかと思います。
ジョブ選考のグループワークでは、この感覚が大きく活きます。ファシリテーション能力だけが評価されるわけではありません。議論を整理する役割、抜け漏れを指摘する役割、手を動かして分析を進める役割 。チームに必要なピースを見極めて自分がそこに入れることは、実際のコンサルティングの現場でも求められる力だと思います。
最終面接やジョブでの立ち回りを通じて、「この人はチームに入れると機能する」と思ってもらえることが、体育会の学生ならではの強みになります。
体育会に所属しながら戦略コンサルを目指すのは、簡単な道ではありません。時間は限られますし、非体育会の学生と同じペースで準備するのは現実的に難しい場面もあります。
でも、だからこそ限られた時間を工夫して使う力や、厳しい環境で培ったタフさ・素直さ・チームワークは、そのまま選考でのあなたの武器になります。
部活と就活の両立は大変ですが、どちらの経験も無駄にはなりません。自分のペースで、一歩ずつ進めていってください。皆様のご成功をお祈りしています!
受けていた業界/企業:外資系戦略コンサルティングファーム(就職予定)