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Bain&Company(以下、ベイン)は、世界的な戦略コンサルティングファームで、日本においても、コンサルティング業界の志望者を中心に人気の就職先として注目を集めています。ただ、ここ数年で選考スケジュールや採用方針に変化が見られており、それらについて解説をしたのち、ベインの内定を獲得するために求められる要素とは何なのか?について私や知人の体験談などを下に書いていきます。
ベインは、戦略コンサルティングファームであり、一般的に「MBB」と呼ばれる世界でも特に評価の高い3社(マッキンゼー、BCG)の一社です。BCGから独立してできたファームであり、「True North」というスローガンを掲げる、結果主義のファームになります。
国内の規模に関しては300人程度で、1000人近い規模に拡大しているマッキンゼー、BCGに比べると少数精鋭を保っている印象です。ただ、内定がほとんど出なかった25卒に対して、26・27卒で採用を拡大してきており、これから規模が拡大していくことが予想されます。
ファームとしてPEファンドによる買収前のビジネス・デューデリジェンス(BDD)案件やPMI(M&A後の統合作業)に強みを持っています。また、マッキンゼー・BCGが、総合コンサルの主戦場である実行分野にまで案件の幅を拡大しているのに対し、ベインは戦略案件にこだわって受注している印象で、こちらも他の二社と比べての個性となっています。
ここからは、ベインアンドカンパニーの選考スケジュールについてです。27卒では、三つの選考ルートが存在していました。
まず、春に某選抜コミュニティ経由でのルート。これは戦略コンサルの選考の中でもトップクラスに早く、27卒において初めて導入されました。ここでベインの内定を獲得できるとかなり就活を有利に進められると思います。
選考ステップとしては、選抜コミュニティ経由で申し込み→ 1dayジョブ実施→通過した場合、社員さんとディナー→6月上旬最終面接後内定でした。
1dayjobのみで最終面接までいくことが可能で、かかる労力に関しては通常の選考と比べても段違いに低いです。
一番内定枠が多い選考になっています。6月上旬くらいにESを提出し、そこからウェブテスト→一次面接→二次面接→インターン→最終面接という王道のルートで、9月上旬くらいに内定が出る、というスケジュールです。過去2年の選考を見ると、インターンは基本的に25−30人のインターンが2タームあり、倍率は2−2.5倍という感じでした。ただ、近年の採用拡大の傾向を鑑みると、ターム数や参加人数、倍率が多少変化する可能性もあると思います。
通常、その年度において最後の選考になります。選考ステップとしては夏選考と全く変わりません。しかし、インターンが1タームしか開催されないため、夏に比べると内定が出る数としては少ない印象です。10月にESを提出、そして12月上旬あたりに内定が出る、というスケジュールになります。
倍率に関しては、測定しづらいというのが正直なところです。というのも、おそらく冬採用はこれまでの採用で足りない人数を補填する、という位置付けであると考えられ、これまでに内定を出した就活生がどれだけ内定を承諾するか、というところが非常に重要になっています。
続いて、選考ステップごとに求められる能力について解説していきます。
ベインのESは基本的に選考ステップの中でも重要性は低いです。設問も基本的には王道のガクチカが問われているだけで、あまり奇を衒った設問はありません。ただ、選考を通過した後の最終面接ではESを参照されることもあるため、しっかりとコンサルに結びつけやすいものを論理的整合性を保ちながら書くべきです。
ベインのウェブテストは年によって違うため、自分のテストがどんな形式なのか、確認が必要です。これまでのウェブテストを振り返ると、25卒までが玉手箱を選考していたのが、26卒では大きく代わり、独自のテストが導入されました。これは言語系のテスト、TGやSPIの言語系を対策することである程度通過可能性を伸ばすことが可能になります。
一方27卒では一転、独自テストから再度玉手箱に変更になりました。夏選考時に独自テストにトラブルがあったとのことで、28卒以降ウェブテストがどうなるかは分かりません。しっかりと動向を注視する必要があると思います。
マッキンゼーが網羅構造という明確な特徴を持ち、BCGも特殊なケースなどが多く予想が難しい中、ベインはかなりオーソドックスなケースが行われます。形式としてはフェルミ→ケースが一般的。ケースの内容には少し幅があり、売上向上・売上/利益減少要因の考察・M&Aの是非についてなど多岐に渡ります。ただ、公共系ケースなどが出る場合はほとんどなく、シンプルなケースの地力が問われている印象です。
また、フェルミもケースも思考時間が短く(ほとんどの場合3分)、短い時間で質の高いアウトプットを出せるか、という能力も求められています。
所感ですが、ベインの面接官の方々は非常にディスカッションを意欲的にされる方が多い印象で、そのため様々な質問が飛んできます。想定していないような質問が飛んできた際にも、主体的に考え、自分なりの仮説を提示できるかが評価の分かれ目になりそうです。
ケース面接を突破すると、いよいよ最後の鬼門、インターンです。
非常にレベルが高いメンバーが揃うため、覚悟して臨む必要があります。インターンにおいて求められる能力は、ケース面接で求められていた能力+チーム内で連携をとるコミュニケーション能力、協調性、体力(肉体的、精神的)などです。これらはコンサルのインターンであれば一般的に評価されるポイントですが、ベイン特有の評価項目として「競合他社(特に外資系投資銀行や他のMBB)との志望順位」がメンターとのマンツーマン(PDchatと呼ばれている)でかなりの割合で聞かれることが挙げられます。
最後の関門になります。ただ、ここまでの選考と比べると倍率はかなり低くなります。また、質問の内容が人によって全く違うため、この能力が必要、ということが言いにくいです。
筆者が聞いた例で行くと、めっちゃガクチカを深ぼられた方、コンサルの志望動機を聞かれ、その答えに対し永遠にwhy?を繰り返し問われた方、そもそも面接がなく、ズームをつけた瞬間に内定が言い渡された方、など様々でした。
インターンを通過したということは、能力に関しては評価をすでにされているということだと思います。ガクチカ、志望動機について軽く確認しておくことができていれば自信を持って臨んで大丈夫だと思います!
これまでベインについて書いてきました。
ベインは戦略コンサルの中でも非常に人気の高いファームであり、難易度がかなり高いことが予想されます。
しかし、ここ数年で採用が拡大している中、数年前と比べて入りやすさがかなり上がっているのは間違い無いです。これは今からベインを目指す方達にとってはかなりチャンスなことであると思います。
この記事を読んだ皆さんが万全の準備をして選考に臨み、内定を勝ち取れることをお祈りしています!
受けていた業界/企業:外資系戦略コンサルティングファーム(就職予定)