2024/11/06
外銀IBD対策

外資系投資銀行の集団面接対策と評価のポイント

今回はSOLVE5期生(25卒)の方にご参加いただき、外資系投資銀行の集団人物面接に関するレポートを作成しました。27卒の方やSOLVEに入会を希望される方のご参考になれば幸いです。

集団面接とは何か

外資系投資銀行では、ジョブに参加できる学生を決めるため、投資銀行部門でも、グローバルマーケッツ部門でも、ジョブ前に集団面接を行います。面接時間や参加人数は部門や企業により様々ですが、社員2人、学生2人で行われる30分程度の面接がメジャーかと思います。

集団面接は、応募してくる大量の学生の中から、最低限の基準を満たす学生を選ぶ足切り的なプロセスという理解が一般的かと思います。そして、ジョブという複数日に渡って行われる選考で、良いと思う学生を選び、その後のスーパーデーに繋げる、という選考の位置付けかと思われます。

どのような点が評価されているのか

ある程度ブラックボックス的な部分もあると思いますが、応募してくる学生のうち一定の割合は、その部門がどのような仕事内容かをきちんと調べずに応募してくると考えられるため、まずは本当にこの学生がその部門に興味を持っているのか、という点は面接官として気になるかと思います。

また、投資銀行部門でも、グローバルマーケッツ部門でも、話を論理的に構築して相手に伝えることが必要です。そのため、きちんと面接官に聞かれた問いに対して、論理の飛躍なく応答できるか、という点も見られていると思います。

特に、グローバルマーケッツ部門のセールスにおいては、部署にもよると思いますが、外国人のクライアントとのやりとりが日常的に発生します。そのため、英語を話せるか、というのはこの段階でチェックされるかもしれません。また、クライアントが興味を持つ話し方ができるか、という点もグローバルマーケッツ部門では重要な仕事の能力ですので、変化球の質問を投げることで、頭の回転の速さを測ることもあるかと思います。

どのような対策をすべきか

大前提ですが、人によって最適となる対策の方法は様々だと思います。

一つ一つの細かい質問に対して予め想定問答を作っておくなどして周到に準備するタイプの人や、自分という人間をどう見せるか、という人物像を完璧に練り上げることに時間をかけ、本番の面接ではその人物像と矛盾しないような回答をするタイプの人もいました。

どちらの方法を取るにしろ、アウトプットの機会を多く設け、客観的なフィードバックを得る機会を得ることはかなり重要だと思います。自分がどのような話し方をしていて、どのような印象を相手に与えているのか、ということを知り、改善する良い機会になると思いますし、想定していなかった問いに対して自分はどのように回答する癖を持っているのか、そしてそれをどう改善すべきかを考える良い機会になると思います。選抜コミュニティに所属しているのなら、メンターとのメンタリングや、集団面接講座でアウトプットの機会を増やすと良いと思いますし、選抜コミュニティに所属していないのなら、サークルやゼミ、研究室の先輩や、就活同期にフィードバックをもらうと良いと思います。

ちなみに私は、話が上手でないという認識があったため、早いうちからアウトプットの機会を増やそうと考え、5月中旬くらいから先輩との壁打ちを始めた記憶があります。最初の方は、後述するドキュメントをただ読み上げている感覚が強かったのですが、経験を踏むごとに、回答のクオリティが上がり、また、一つ一つの質問に棒読みで答えるのではなく、抑揚をつけて相手に伝わる話し方ができるようになってくるので、回数を重ねて良かったと思っています。

私は、一つ一つの細かい質問に対して予め想定問答を作っておくなどして周到に準備するタイプでしたので、志望動機や、学生時代に注力したこと、最近気になる金融ニュースなどのいわゆる頻出質問に対する想定回答をドキュメントに最初に書いていました。そして、それらの回答を口に出しながら、大体の回答内容の要素を覚えてから、アウトプットの機会に臨んでいました。また、アウトプットの機会と並行しながら、志望動機や学生時代に注力したことなどのさらなる深掘りに対する想定質問を考え、それに対する想定回答も作成していました。

集団面接対策は、エントリーシートなどの内容をただ話すだけのプロセスにも見えますが、メンターをやっていると、きちんと練習してきた人と、そうでない人の差異はかなり明らかです。対策をするというのも会社に対する一つの誠意の見せ方だと思うので、後悔のないようにきちんと経験を積んでから本番に望むと良いと思います。

この記事はここまでですが、少しでもこれから就職活動を始められる方々の参考になれば幸いです。他のライターによる興味深い記事もあるかと思いますので、就活の息抜きにでも読んでいっていただけると幸いです。

WRITER:みやじ

受けていた業界・企業:外資系投資銀行投資銀行部門(就職予定)・外資系戦略コンサルティングファーム

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