今回はSOLVE5期生(25卒)の方にご参加いただき、外資系投資銀行のスーパーデーに関するレポートを作成しました。27卒の方やSOLVEに入会を希望される方のご参考になれば幸いです。
スーパーデーとは、外資系投資銀行のリクルーティングプロセスにおける、最後の関門です。6-8人前後のディレクターやマネジメントディレクターと、1対1で、20分-30分前後の面接を繰り返します。会社によっては、1日に約4人ずつのシニアと顔を合わせ、合計2日間に渡ってスーパーデーが行われる場合もあります。倍率は2倍前後の会社が多いかと思います。
一般的には、30分の面接だと、面接官→応募者への質問が20分、応募者→面接官への逆質問10分で構成される場合が多いです
シニアからの質問は、1.本当にこの候補者はこの会社に来るのか、2.この候補者と働きたいか、を見極めるための質問に大別されます。
本当にこの候補者はこの会社に来るのか、に関してですが、スーパーデーは最後の選考プロセスで、スーパーデーを通過すれば内定が出る形となります。会社からすると、組織のキャパシティを考えると、採用数はできるだけ多くしたいものの、毎年のヘッドカウントはグローバルからの指示で限られているという現状があると想定されます。
そのため、内定を出してヘッドカウントを食われたのに、辞退される、という状況はできる限り避けたいはずで、競合他社がひしめく中で、本当にこの会社に来てくれるのか、というのは、かなり重要な評価ポイントとなるでしょう。
そのため、応募者は、ジョブ前に聞かれる、「どうしてこの業界なのか?他の業界には行かないのか?」という点はもちろんですが、「同じ仕事を扱う他の会社もある中で、どうしてこの会社に入りたいのか?」という点を明確に伝える準備をしておくことが重要です。
複数社でジョブを通過している場合は、後者は特に気に掛けられ、何回も聞かれる点になるかと思います。せっかくジョブという数日間にわたる選考プロセスに参加したのですから、ジョブの中で、社風や業務に関して、どう感じたのかを自分の言葉で表現したり、その後のプロセスの中で印象に残った社員の方の話を具体的にすると、思いがより強く伝わるかもしれません。
また、これまでの人生を通じて、どうしてもNo.1の会社に入りたい、という思いや、逆に、2ndのポジションからよじ登るのが好き、などという思いがあれば、それを素直に伝えるとシニアにも響くかと思います
この候補者と働きたいか、に関してですが、ジョブ前と同じく、学生時代に注力したことなど、その人のパーソナリティーを深ぼるための質問がなされるかと思います。自分のどのような点をアピールしたいのか、自分が厳しい環境の中でも頑張れると思う要因は何なのかを明確にして臨みましょう。
スーパーデーで重要なのは、個人的には、後悔のない面接にすることだと思います。ジョブ前の面接は集団面接で時間も限られているため、長く答えすぎるのは帰って悪印象を与える気がしますが、スーパーデーは1対1での時間ですので、後悔のないように、伝えたいことは時間を気にせず伝えるのが良いと思います。
また、変に自分を着飾らず、素の思いを伝えると、どのような結果に終わろうとも、後悔しない面接になるでしょう。また、選考準備の観点では、備えあれば憂いなしですので、英語質問に対する回答も準備しておくと良いでしょう。
また、シニアには個性的な方が多いので、いわゆる面接の頻出事項とは異なった、独特な出題がされることがあるのも特徴ですが、落ち着いて答えられるようにしましょう。
スーパーデー独特の緊張感の中でも、伝えたいことが伝えられるよう、先ほど述べた2点を整理することに尽きるかと思います。また、シニアへの逆質問なども考えておくと良いでしょう。10年以上も投資銀行で活躍されてきたシニアに直接質問できることは、とても貴重な機会かと思います。
事前にどのような面接官とお会いするのか、情報収集を進めることも重要かもしれません。シニアレベルになると、会社のホームページにメッセージやインタビュー記事がのっている場合も多いですし、会社のジュニアメンターに聞いてみると、このシニアはこういう人柄でね、とヒントになるようなお話をしていただけるかもしれません。
この記事はここまでですが、少しでもこれから就職活動を始める方々の参考になれば幸いです。また、他のライターによる興味深い記事もあるかと思いますので、就活の息抜きにでも読んでいっていただけると幸いです。
WRITER:みやじ
受けていた業界・企業:外資系投資銀行投資銀行部門(就職予定)・外資系戦略コンサルティングファーム