2024/11/29
外銀コンサル併願対策

コンサルと外銀の違いを、業務内容・給料・キャリアの点から比較

今回はSOLVE5期生(25卒)の方にご参加いただき、外資系投資銀行投資銀行部門と戦略コンサルティングファームの違いに関するレポートを作成しました。27卒の方やSOLVEに入会を希望される方のご参考になれば幸いです。

就活初期は、外資系投資銀行投資銀行部門と外資系戦略コンサルティングファームの併願者も多く、外からでは、その業務内容や環境に関する違いは見えにくいかもしれません。今回の記事では、「コンサルと外銀ってぶっちゃけ何が違うの?」という疑問に答えられればと思い、作成しました。

仕事内容

一般的な説明で恐縮ですが、外資系投資銀行投資銀行部門は、M&Aアドバイザリー業務や、株式・債券の新規発行に関するアドバイス、引き受け等を担当し、外資系戦略コンサルティングファームは、クライアント企業の現状分析や課題に関する情報の収集、課題解決へのビジョンの策定、実行支援をします。具体的な業務イメージはジョブ参加を通じて持っていただくとして、ざっくり、外資系投資銀行投資銀行部門は、財務の知識や作業を身につけに行く場所、外資系戦略コンサルティングファームは、賢さを磨きに行く場所、というイメージです。

外資系投資銀行投資銀行部門は、ご想像の通り、土日含め長時間勤務の会社が多いと思います。何時まで、というのは一概には決まっておらず、入っている案件次第かと思います。しかし、最近では、一部の会社はアナリストの労働規制を進めているようで、アナリストのうちはホワイト、アソシエイト以降は無限労働可能、という制度の会社もあります。また、どこの会社も1週間(前後の土日含めると9日間)休暇を取ることができるので、この期間に海外旅行などに行くことができます。基本的に、ジュニアの間は出張などはなく、東京のオフィスにいる場合がほとんどかと思います。働き始めて数年経つと、海外オフィスへのトランスファー制度がある会社も多く、選抜されれば1年間だけ海外オフィスで働くことができます。

一方、外資系戦略コンサルティングファームの場合、外資系投資銀行と比べると、労働時間は短い場合が多いかと思います。そうは言っても、仕事ができる人であればあるほど、長時間働いている印象があります。案件によっては、深夜2時まで働いている人もちらほら見かけますので、外資系投資銀行よりも労働時間が短いとは一概には言い切れないでしょう。

また、地方出張が多いのも特徴かと思います。最近だと、1年の20%-30%は地方で働いている人も多いようです。地方案件の場合は、平日は地方で働き、地方のホテルで生活し、土日は東京に帰ってくる、というパターンが多いようです。小話ですが、コンサルティングファームで働く人は、出張で、会社のお金でマリオット系のホテルに泊まったり、飛行機を使うことが多いので、マリオットのポイントや、航空会社のマイルがザクザク貯まるようです笑。

さらに、長期休暇は、取りやすい環境です。コンサルティングファームでは、基本的に同時に入る案件は1つのため、プロジェクトが終わってから、次のプロジェクトが始まるまで数日から2週間前後時間があります。その期間を休暇にして、海外旅行などに行けることが多いようです。知り合いの先輩は、諸々の制度を利用して、1ヶ月程度旅行に行っていました。

外資系戦略コンサルティングファームの多くは、MBA留学制度をとっており、希望して選抜されれば、MBAの授業料を会社が出してくれる場合も多いようです。MBAを考えている場合には、この辺りの制度に関しても調べると良いでしょう。また、海外オフィスへのトランスファーも、外資系投資銀行より盛んな印象があります。アメリカだけでなく、ヨーロッパ、アジアの他のオフィスで働く機会がある会社も多いです。

給料

会社により、給与水準は変わりますが、20代の間は、外資系投資銀行は、外資系コンサルティングファームの倍程度もらっているイメージを持つと良いかと思います。

キャリアプラン

外資系投資銀行投資銀行部門でも、M&Aに関わる部署に入るか、資金調達(株式や債券の発行など)に関わる部署に配属されるかによって、大きく変わります。M&Aに関わる部署の場合、外資系投資銀行に残って、マネジメントディレクターを目指す人、PEファンドやヘッジファンドに転職する人、事業会社(ベンチャーではなく、伝統的な規模の大きい会社)のM&Aに関する部署に転職して、当事者としてM&Aに関わる人、ベンチャー企業のCFOとしてIPOなどを目指す人、起業する人、などが多いかと思います。資金調達に関わる部署の場合、外資系投資銀行に残って、マネジメントディレクターを目指す人や、全く関係のない業界に転職する人、ベンチャー企業に転職する人が多いかと思います。

一方、外資系戦略コンサルティングファームの場合、コンサルティングファームに残ってパートナーを目指す以外にも、事業会社(ベンチャーではなく、伝統的な規模の大きい会社)の経営企画の部署に転職する人、PEファンドやVC(ベンチャーキャピタル)に転職する人、ベンチャー企業の役員として経営企画に対して責任を持つ人、独立コンサルタントとして働く人、起業する人、などが多いかと思います。

この記事はここまでですが、少しでもこれから就職活動を始める方々の参考になれば幸いです。また、他のライターによる興味深い記事もあるかと思いますので、就活の息抜きにでも読んでいっていただけると幸いです。

WRITER:みやじ

受けていた業界・企業:外資系投資銀行投資銀行部門(就職予定)・外資系戦略コンサルティングファーム

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