2024/12/17
体育会就活

体育会女子に向けた基本的な就活バイブルその①:自己分析法(就活前準備)

 はじめまして!25卒として就職活動を行い、米系投資銀行に進む予定のやんやんです。私は現在大学の体育会に所属しており、いわゆる体育会女子として就職活動をしておりました。


 さて、体育会生なら、「体育会生は就職活動において有利」という命題を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。これが本当なら全ての体育会生は就職活動で成功し、無双状態にあるはずですが、実際は希望の会社・業界に行けず、就活を終える方や就浪(就活浪人)をする方も山ほどいます。

「体育会生は就活で本当に有利なの?」

 私は部活動で得られる要素をフル活用して就職活動に結びつけられた場合、この質問の答えは「YES」であると考えております。本記事は就活を進めていく上でかなり基礎的な部分に触れていますが、忙しい中読んでくださる体育会生にとって、少しでも参考になれば、これ以上嬉しいことはありません。

体育会生の自己分析法

 受ける企業を決めてからインターンや複数回の面接を通して内定を勝ち取ることができますが、どのプロセスでも自己分析は最も大事であるといっても過言ではありません。以下では体育会での経験をどのようにして自己分析に活かしたかを記したいと思います。

  まずはどの企業を受けるかを決めなければネクストアクションは定まらないということで、私は「業界」「日系・外資系」「人」の3点から絞り、就活を進めました。

 1点目の「業界」に関して、体育会出身者は金融業界に進みがちとも言われたりしますが、「体育会生が有利だから金融業界に進みたい」と思ったわけではありません。
 就活をはじめた際、「私はこれまでどんな瞬間、喜びを最も感じたか。」とふと考えていた際、真っ先に思い浮かんだのは

 1.中学時代にも取り組んでいたスポーツで、夏休みに毎日計9時間ほどある過酷な合宿に行き、全てを競技に捧げた結果、全日本につながる予選で通過した時
 2.大学時代、部活動でひたすら試合に向けて練習した結果、全日本インカレに出場できた時

でした。大学受験が終わった後、希望の企業から内定をいただいた時、長期で海外旅行に行った時、などなどこれまで楽しい経験をしたことは数えきれないほどありますが、この2つの経験を越せるものはいくら探してもありませんでした。己を限界まで突き詰め、目標を達成することが私の生きがいであり、スポーツを続ける選択をしてきたのだと気づきました。
 その点、金融業界、中でも特に外資系投資銀行では自分の裁量で限界まで働くことができ、数値としてその結果が明確に現れ、相応の報酬がもらえます。もちろん、結果を出すために自身の肉体と精神の双方へのストレスはありますが、得られる喜びは桁違いであるだろうなと、魅力を感じました。他にも家族が金融業界で働いている、お金と数字が好き、凄まじく変動する世の情勢を追いかけられる、などの理由もありましたが、最後の決め手はワークハードという部分が大きかったです。貴重な大学生の間、スポーツに時間を捧げることを選んだ体育会生の方々の中で、私と同じように考える方は多いのではないでしょうか。体育会生が金融業界を志し、内定を得やすいのはこういった環境への適性があるからと感じました。
ぜひこれまでの競技経験から、「自分自身の原動力の源泉は何か?」を考え、受ける企業を定めていくことを一度してみてください。むやみやたらに企業を受けまくってしまう、という悩みが解消されるかもしれません。

 2点目の「日系か外資系か」に関して、私は1社日系金融機関を受けましたが、残りは全て外資系金融機関でした。もし外資系金融機関と縁がなかった場合、外資系コンサルティングファームを冬から受ける予定でした。すなわち外資系企業中心の就活を行っていました。私が「外資系」にこだわった背景はカルチャーにありました。
 体育会生ならほとんどが規律の厳しい環境の中で揉まれてきたのではないでしょうか。私の所属していた部では上級生のためのドア持ち、学年を1つ以上跨いでの連絡の禁止、丁寧な挨拶/大きな返事などなどルール化されていました笑
 また同期の結束は他のサークルなどにはない、最大の特徴ではないでしょうか。とにかく同期とは一緒に行動し、全員と上手く関係構築ができないと、地獄の4年間が待っているのと、同期の失敗が連帯責任として処罰されるといった環境でした。
 幼少期海外に住んでいたこともあり、年齢によって集団意識を無理やり持たされることに生きづらさを感じました。日系の会社には年功序列の他にも、希望に沿わない配属や異動がありますが、自分の場合、部活動で希望しない役職や業務を上級生に割り振られる機会が多くあったのもあり、将来は自分の意思で行きたいところに行ける環境が良いと思い、自分の希望が通りやすい外資系企業に魅力を感じました。
 以上は私の一例になりますが、体育会には日本の組織文化が備わっていることが多いので、自身の部活動での経験を通して、果たして自身はそういった環境が向いているのか否かを考えてみるのも良いと思います。

 3点目の「人」に関して、こちらは面接やインターンを通して見定めていました。様々な就活サイトには「〇〇(会社名)にはこういう人が採用されている!」など書かれていますが、実際に面接やインターンに行ってみたら違ったというケースは多かったです。同じ業界内の会社はESや面接内容はさほど変わらないので、「ファーストインプレッション的に合わないから受けない」と決めつけず、一旦受けてみるのをお勧めします。
 さて、部活動では部員はもちろん、コーチや監督、体育会本部、OBOGなど幅広い人と関わってきたと思います。その中で相性が良い人から悪い人まで出会ってきたのではないでしょうか。以下のような些細な質問をこれまでの部活動人生を振り返りながら自問自答してみてください。

・上下関係が好きな先輩・同期が苦手/好きか
・世話好きな先輩・同期が苦手/好きか
・組織愛がある人との業務が心地良いか/良くないか
・帰属意識があり、全ての人を取り残さない包容力ある人が苦手/得意か
・仕切るひとが多い環境が苦手/得意か
・業務をノルマ程度こなす環境が良い/限界まで進める人が良い

以上のように細かく相性を考えてみると、「人」ってかなり大事だと思えてきませんか?笑(ちなみに、この分析は面接でも活きました。)私は好きな業務を苦手な人とするより、関心のない業務を居心地の良い人としたい派だったので、とにかく多くの社員に話しかけ、企業にはどういった「人」がいるのか、探るようにしていました。社員の方々との対話や志望する学生とのグループワークを通して、その企業のソフト面が見えてくるので、ぜひこれらのような分析と観察を繰り返しながら、進む企業を決めてみてください。

WRITER:やんやん

受けていた業界:外資系投資銀行のみ、フロントからミドル・バックオフィスまで幅広に見ていました。

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