はじめまして!25卒として就職活動を行い、米系投資銀行に進む予定のやんやんです。私は現在大学の体育会に所属しており、いわゆる体育会女子として就職活動をしておりました。
さて、体育会生なら、「体育会生は就職活動において有利」という命題を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。これが本当なら全ての体育会生は就職活動で成功し、無双状態にあるはずですが、実際は希望の会社・業界に行けず、就活を終える方や就浪(就活浪人)をする方も山ほどいます。
「体育会生は就活で本当に有利なの?」
私は部活動で得られる要素をフル活用して就職活動に結びつけられた場合、この質問の答えは「YES」であると考えております。本記事は就活を進めていく上でかなり基礎的な部分に触れていますが、忙しい中読んでくださる体育会生にとって、少しでも参考になれば、これ以上嬉しいことはありません。
受ける企業を絞ったら、次に待ち受けるのは面接、インターンなどの選考になってきます。「体育会女子」は希少な存在であることは事実ですが、だからと言って顔パスで容易に選考を通過するというのは大嘘で、うまく活かさなければ普通に落ちます。では、どのように活かせば良いかというのを私の経験を一例として述べさせていただきます。 企業は体育会女子にどのようなスキルを期待しているでしょうか?概して以下のような要素が想定されると私は考えています。
・厳しい業務や上司からの指摘にも耐えるタフさ・どんな人とも一定以上のコミュニケーションを取れるスキル・業務・人間関係での困難に打ち勝つ力・マナーの理解などなど
男性ですと体育会でなくても、ザ・体育会系な方はいたりしますが、女性だと、男性に比べると少ないので、「体育会女子」は覚えてもらうキャラクターとしては持ってこいです。特に面接の回数が多い外銀では全ての社員にまずは認知されることが大事なので、一貫性を持たせたキャラクターを持つことが大事です。私は「体育会女子」のブランドで強行突破を狙っていたので、自己紹介から退出まで、明るく振る舞い、圧迫面接をされても全く怯まない姿勢を見せていました。その他、インターンでは積極的に社員や他の学生に話しかけに行き、人当たりの良さやコミュニケーション能力をアピールしたり、社員からのメールにはなるべく早く返したりし、キャラクターに一貫性を持たせるよう、意識しておりました。「体育会女子」というキャラクターで行くならば、自身が想像する、体育会女子に期待される像に合わせ、一貫性を持たせるようにしましょう。
面接では体育会のエピソードを語る方がほとんどではないでしょうか。その際、競技実績・組織内での役職が重要と考える方が多いかもしれませんが、その答えは×です。「全日本大会出場」「体育会主将」という肩書きが重要なのではなく、部活動での経験からどんなスキルが既に身についているのかが見られています。そのため、面接では部活動を通して・どんな人ともうまくやっていく力・ハードな練習や組織運営を通して得たタフさ・大きな組織の中で自分はこういうポジションでの立ち回りが得意
など企業が求める人物像と自身のこれまでの経験・強みを照らし合わせ、面接官からの問いを通し、そのスキルを全面に押し出すように心がけてみてください。
「情報戦」とも言われる就活において、使える繋がりは全て使いましょう!体育会生ならば自身の所属する部活内の先輩やOBOGはもちろん、他の体育会生、体育会本部など様々な繋がりがあると思います。恥ずかしがらず、使えるネットワークは全て使いましょう!もともと繋がりがない人でもガンガンメールしましょう!今知っている人の中にいなくとも、OBOGの方々の名簿や先輩経由のネットワークで繋げてもらえる可能性もあるので、積極的に頼りましょう。 気をつけていただきたいこととして、OBOG訪問をする際、自身の情報が企業側に伝わっているつもりでいましょう。就活以前の問題ですが、忙しい中時間を割いてきてくださるOBOGの方々に無礼な態度を取るのはNGです。 場合によってはOBOG訪問の感想を企業内で共有されている可能性もあることを念頭に入れておきましょう。私の場合、
・ビジネスメールの仕方のインプット・なるべく即レス・常識的な時間内での返信・早めに到着し、社員を待たせない・企業について調べた上で、調べてもわからないことのみ事前にまとめ、質問する・食事などする際の最低限のマナー・上座・下座の位置、敬語など目上の方へのマナー・お礼メールの送信
などを意識していました。こう見ると気をつけなければならない点は結構多いので、失礼のないよう心がけてください。 また、体育会生限定の説明会を行う企業もあるので、就活サイトやマイページに登録する際、部活動を記載する欄がありましたら、記載することをお勧めします。
体育会生にとって、時間がないというのは永遠に付き纏う悩みだと思います。就活と部活動で板挟みになり、どちらも良い成果を出せなかったら本末転倒です。以下では常識的なことかもしれませんが、両立に不安がある方の参考になれば幸いです。
移動時間の有効活用練習場所への移動で、かなりの時間をとられている方も多いのではないでしょうか。私の場合、長い時は自宅から2時間近くかかる練習場に行っていたため、その時間をフル活用していました。スマホに字数を数えてくれるアプリを入れ、その時間のみでESと録画面接のスクリプトを考えていました。「今日の行きの電車で〇〇のESは絶対に終わらせる!」など目標設定もしやすく、自宅より格段に集中力高く、短時間で終わらせることができたので、お勧めです。違う項で述べた自己分析も、駅に向かう際など移動時間に考えることはいくらでもできます。面接やWebテスト受験など、どうしても自宅でしかできないこと以外は基本外出中に終わらせるように徹底し、メリハリをつけていました。(自宅では普通に娯楽でユーチューブを見ていました笑)就活中も精神的に病まず練習に思いっきり励めたのはこのやり方のおかげでした。
キャパの逆算1年の中で特に大事なイベント・試合が就活と被ってしまうケースも多々あるかと思います。そのような方は事前に部活動における繁忙期を把握した上で作戦を立てることをお勧めします。特に3年の秋になって内定がないと、不安に駆られますので、どの時点でどの企業群から内定をもらいたいかを念頭に入れた上で進められたらベストです。私は1年で最も大きな試合の1ヶ月前は試合に集中するため、面接以外就活をしないと決めていました。外銀は内定時期が早いうえ、7月(サマー)と10月(本選考)で選考が集約されているので、一旦外銀に業界を絞り、サマーと本選考前で一気に仕上げることを心がけていました。周りに流されず自身の予定と相談しながら進めると、受ける企業は絞れてきますし、ネクストアクションも明確化できます。
WRITER:やんやん
受けていた業界:外資系投資銀行のみ、フロントからミドル・バックオフィスまで幅広に見ていました。