今回はSOLVE5期生(25卒)の方にご参加いただき、自己分析に関するレポートを作成しました。27卒の方やSOLVEに入会を希望される方のご参考になれば幸いです。
自己分析とは、自分の性格、価値観、強み・弱み、興味関心、経験などを客観的に振り返り、理解するプロセスのことを言います。
就職活動の文脈においては、志望業界を絞る目的で自己分析を推奨されている記事などが多いかと思います。
もし志望業界が全く定まっていないのなら、自己分析によって、大切にする価値観(ワークvsライフ、何をどれだけ大切にしたいのか)や、興味分野が明確になる可能性が高いため、一定程度有用でしょう。もう既に志望業界が決まっているのなら、解答になっていないかもしれませんが、その効果は、人による部分が大きいと思います。
志望業界が既に決まった後でも、自己分析を改めてしたことにより、面接で話す内容が固まった、という友人もいます。一方で、私自身は、実は後述する「自分史」を作成したことはありませんし、「自己分析をしよう!」というモチベーションで何か作業を始めたことはありません。しかし、就活を振り返ってみると、自分の強みやモチベーションを定期的に考える機会があったので、間接的に自己分析の恩恵を受けていたのかもしれません。
ここではいくつかご紹介できればと思います。
割と一般的な手法は、「自分史」を書くことかと思います。選抜コミュニティの選考の過程で、自分史を提出することが求められるコミュニティもあるようです。「自分史」では、自分が生まれてきてから今に至るまでの年表を作成し、その時点時点であった自分自身の転換点や、忘れられない出来事、象徴的な出来事を思い出して書いていき、今の自分の性格や価値観がどのように形成されたのかを考えていきます。過去の自分を振り返ることで、将来就きたい職業や、自分の強みが見えてくるでしょう、という考えに基づいた手法と言えます。
また、SWOT分析手法を(自己分析向け)行う方法もあります。SWOT分析とは、本来は戦略的計画や問題解決のためにビジネスや組織の状況を分析する手法ですが、これを自己分析に応用することもしばしば見られます。強み (Strengths)・弱み (Weaknesses)・機会 (Opportunities)・脅威 (Threats)の4点をマッピングしていくことで自己分析を行います。強み (Strengths)としては、自分の得意なこと、スキル、経験を記入します。例えば、「コミュニケーションが得意」「リーダー経験が豊富」などです。弱み (Weaknesses)としては、自分の苦手なこと、改善が必要な部分を記入します。例えば、「計画性が低い」「緊張しやすい」などです。機会 (Opportunities)としては、自分に有利な環境や可能性を記入します。例えば、「業界が成長中」「スキルを活かせる職場」などです。最後に、脅威 (Threats)としては、自分が脅威に感じる外部環境のリスクや競争などを記入します。例えば、「競争が激しい」「求められるスキルが不足」などです。これらの4つの観点を分析することで、自分が働きやすい環境や、強みを発揮できる環境を推し量ることができます。
私自身は、「自分史」や「SWOT分析」を作成したことはありませんが、「他の人にはない、自分の本来的な強みは何か?」を考えるようにしていました。その過程で、「その強みはどうして得ることができたのか?」や、「その強みを発揮した経験は何か?」、そして「将来その強みは、仕事において、どのような場面で活きると思うのか?」などを考え、最終面接で伝えるようにしていました。また、「仕事における頑張るモチベーションは何か?」や、「その要素がモチベーションになったのは、いつからか、どのような出来事がきっかけか」ということについても考えを巡らせていました。
また、最近スーパーデー対策をしているメンティーの模擬面接練習で聞くのは、「タイムマシーンがあるとして、人生のどこの瞬間にでも戻ってやり直せるとしたら、どこに戻りたいか?」という質問や、「人生最大の後悔は何か?」という質問です。今までの人生の何に後悔していて、その経験からどのような価値観・Takeawayを得たのかを考える良いきっかけになる質問になれば良いと思っています。
この記事はここまでですが、少しでもこれから就職活動を始める方々の参考になれば幸いです。また、他のライターによる興味深い記事もあるかと思いますので、就活の息抜きにでも読んでいっていただけると幸いです。
WRITER:みやじ
外資系投資銀行投資銀行部門(就職予定)・外資系戦略コンサルティングファーム