今回はSOLVE5期生(25卒)の方にご参加いただき、就職活動と、他の活動の両立の仕方に関するレポートを作成しました。27卒の方やSOLVEに入会を希望される方のご参考になれば幸いです。
外資系企業の選考も、日系企業の選考も、多くが平日に行われます。所要時間1時間程度の面接だけでなく、選考を兼ねたインターンシップ(外資系企業だと3日間程度、日系企業だと5日間程度)が長期休暇以外の平日に行われる場合に、学業との両立に悩む学生も多いかと思います。このような場合に、どのようにスケジュールをやりくりしている人が多いのか、私の周りの友人の例も踏まえつつ、ご紹介したいと思います。
基本的に、テストによる評価が成績評価の大部分を占める場合が多いかと思います。多くの人は、就活のことを第一優先し、授業には行ける時に行き、テスト前に大学のシステム上で配布されるスライドと睨めっこして、成績を確保している人が多いかと思います。出欠が取られ、成績に参入される授業もあるかと思いますが、成績には妥協している人が多いのが事実かと思います。
ゼミなど、少人数授業を履修している場合には、先生に就職活動の状況を伝え、理解を仰ぎ、発表日をずらしてもらったりしている人もいるかと思います。
私の場合は、基本的に就活に注力していましたが、行ける時には大学に行く、というスタンスで、ゼミと、出欠のある授業の優先順位を上げて、なるべく行くようにしていました。
大学や大学院を留年してしまっては元も子もないため、実験などへの出欠回数を考え、志望度の低い企業の面接などと実験が被れば、企業に連絡し、日程を変えてもらう対応をとっている人が多い印象です。一方で、インターンシップはグループで行うため、日程を変えてもらうことはできませんし、志望度が高い企業の面接であれば、再調整してもらうことで与えるマイナスの印象を考え、実験などより、就職活動を優先する人が多い印象でした。自分がどれだけ出欠しなければ単位が来ないのかを考え、戦略的に授業と就職活動のバランスをとることが重要と言えそうです。また、院生は、修論とのバランスもあるかもしれませんが、就職活動をする人が多い研究室ならば、研究室の先生に就職活動の状況を伝え、理解を仰ぎ、就職活動が終わってから研究に注力する人もしばしば見られます。
後述するボストンキャリアフォーラムやロンドンキャリアフォーラムではなく、国内選考を受ける場合、一定の制約ができてしまうのは事実かと思います。企業によっては、業種問わず、インターンシップ参加前の面接は対面必須で、留学などでもオンライン参加は認めない方針の企業もありました。その後のインターンシップに関しては、戦略コンサルティングファームや、日系企業では、インターンシップはリモート可能、という企業もしばしば見られますが、外資系投資銀行では、インターンシップは対面で行われるため、インターンシップ参加時は帰国する必要があります。一方で、インターンシップ後の面接では、外資系投資銀行などにおいても、オンラインでの面接が認められる場合も多かった印象です。そうは言っても、最終面接にオンラインで参加すると印象を下げかねないので、最終面接のために帰国する候補者も多数見られました。
一方で、留学中のメリットとして、ボストンキャリアフォーラムやロンドンキャリアフォーラムに参加できる、という点が挙げられると思います。国内大学に所属する交換留学生であっても、キャリアフォーラムに参加することで、日系企業のいくつかから内定をもらう事例があります。その企業に入社せずとも、話を聞くことで業界理解が深まるというメリットもあるかと思いますし、時間的・経済的余裕があれば参加されてみても良いかもしれません。キャリアフォーラムで内定をもらえば、その後に参加する国内選考にあたって、精神的重圧が減る、というメリットもあるかもしれません。
また、他のメリットとしては、学部5年卒業の場合、就職活動に2回チャレンジできる場合がある、ということかと思います。学部生ならば、帰国前と帰国後にチャレンジすることで、他の人よりも場数を踏んで挑戦できるのは大きなメリットかと思います。
この記事はここまでですが、少しでもこれから就職活動を始める方々の参考になれば幸いです。また、他のライターによる興味深い記事もあるかと思いますので、就活の息抜きにでも読んでいっていただけると幸いです。
WRITER:みやじ
外資系投資銀行投資銀行部門(就職予定)・外資系戦略コンサルティングファーム