2024/11/15
外資戦コン対策

外資系戦略コンサルティングのケース面接の流れと対策方法

今回はSOLVE5期生(25卒)の方にご参加いただき、外資系戦略コンサルティングファームのケース面接に関するレポートを作成しました。27卒の方やSOLVEに入会を希望される方のご参考になれば幸いです。

ケース面接とは

ケース面接とは、コンサルティング会社などにおいて、実際のビジネスで想定される問題を提示し、その場で解決策やアプローチを考えさせる面接です。最近では、コンサルティングファームだけでなく、商社でも出題が増えているようです。

ケース面接で図られている力は、以下の3点かと思います。1点目は、構造的思考力( 問題を整理し、論理的に進める能力)です。2点目は、定量分析能力(数値データを活用し、問題を分析する力)です。3点目は、コミュニケーション力(考えた内容を明確に伝え、ディスカッションによって話を深めていく力)です。

典型的なケース面接の流れは、1.ケースの提示、2.分析と解決策の提示、3.ディスカッションに分けられます。以下、それぞれの詳細を説明していきます。

1.ケースの提示

ケースの提示では、面接官がお題を発表します(ペットショップが売上を向上するにはどのようにすれば良いか、など)。発表後、面接官は「何か質問はありますか?」と聞いてくれる場合がほとんどです。この質問タイムを積極的に使って、前提のすり合わせを行い、解こうとしている問題の解釈に関して、面接官と自分の間に、齟齬がないようにしましょう。この段階で、思考時間が何分あるのか(思考時間がなく、以下の2以降のステップに進む場合もあれば、3-5分の思考時間が与えられる場合もあります)も教えられます。

2.分析と解決策

分析と解決策の提示では、思考時間に考えた内容を面接官に発表します。実際にコンサルタントがクライアントに話す場面を想像して、構造的に話を進めたり、結論ファーストで話したり、複数ポイントを挙げるときは最初にX個あります、と話したりするなど、簡潔に相手が理解しやすいように話すことを心がけましょう。自分の話がわかりやすいかどうか、どのようなところに改善点があるかを自覚するために、zoomの録画機能などを使って、自分が話しているところを録画し、あとで聞いてみると思わぬ改善点が見つかるかもしれません。初期思考の深さや精度がケース面接の合否の判断の多くを占めると考えられるため、ケース面接の中でもとても重要なステップです。

人によっては、話さなかったポイントは、後のディスカッションタイムで聞いてもらえるだろう、と思い、せっかく考えた論点を引き出しにしまっておいてしまう人もいます。しかし、実際は、聞いてもらえず、考えていなかったものと見なされ、減点されてしまう可能性の方が高いため、重要な論点は全て話すようにしましょう。

3.ディスカッション

3.ディスカッションでは、2の発表に関連して、抜け漏れている論点に関して、どのように考えるか、という質問が飛んできたり、何かしらの反論が提示され、それに対してどのように考えるか、などのディスカッションが行われます。ここで重要なのは、急に飛んでくる質問に対して、瞬発的に、かつ論理的に、場合によっては取り繕いながらも、堂々と回答できるか、という点かと思います。

また、話を噛み合わせていくに当たって、面接官の仮説がどのようなものかを察しながら、面接官の仮説にのっていくことも重要かと思います。

このディスカッション項目では、初期アウトプット(ディスカッションパートの初め)と、ディスカッションパートの終わりの時点の差分が大きければ大きいほど、有意義なディスカッションができた、と評価される場合が多いです。

対策方法

様々な記事に様々な情報があるかと思いますが、私は、一つの問いをとことん考える、という勉強法をとっていました。

最初は、本番と同じように、3-5分程度で考えて初期アウトプットを出し、その後メンターとディスカッションをします。そして、メンタリング終了後には、Googleドキュメントにケースの問題を書き出し、自分のアウトプット以外にどんな論点が考えられたか、という点や、自分のアウトプットの問題は何か、などを数日かけてゆっくり考え、そのケースに対する思考を深めていました。

これを繰り返すことで、最初は制限時間内には考えられなかった深さの思考ができるようになったり、幅出し力が鍛えられたように感じました。

ケース面接はこなした数、と言う方もいらっしゃいますが、10題くらい解けば大体の問題のパターンはさらうことができる気がするので、そこからは、1題につき、どれくらい深く考えられるか、が求められている気がします。

また、ケース面接は、実際のビジネス状況に即したものが多く、準備として過去の事例やビジネスに関する知識を新聞などを通じて深めておくことも推奨されます。

この記事はここまでですが、少しでもこれから就職活動を始める方々の参考になれば幸いです。また、他のライターによる興味深い記事もあるかと思いますので、就活の息抜きにでも読んでいっていただけると幸いです。

WRITER:みやじ

受けていた業界・企業:外資系投資銀行投資銀行部門(就職予定)・外資系戦略コンサルティングファーム

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