体育会の学生が就活を有利に進めることができるという話はよく耳にするのではないだろうか。実際、体育会の学生は体育会というだけでどこか根性があるやつという好印象を持ってもらえる場合が多く、それだけで大いにアドバンテージがあるように感じる。ただ、体育会の学生にぜひ活用して欲しいアドバンテージが他にもある。それらのアドバンテージを理解した上で、目一杯活かすことのできるような戦略をたて、就活に臨むことによって、より円滑に、かつ有利に選考を進めることができる。私が就活をする中で、多くの体育会の学生に出会って感じた体育会の学生特有のアドバンテージを紹介していこうと思う。
目次
就活において自己分析が大切であるといった話はよく耳にするだろう。自己分析とは字面の通り、自分自身の性格や価値観を知るということで、自分に適した業界や就職先をみつける上で必要不可欠な営みである。通常の就活生は自己分析をするにあたって、様々な自己分析の参考書を購入したり、ノートを作成したりする中で莫大な時間を割くことになるだろう。しかし、体育会の学生はその必要がない。なぜなら、普段の部活動を通じて自己分析を行なっているためである。普段の部活動を通じて自分自身とはどのような人間なのか考える機会が多いのではないだろうか。体育会学生特有の視点からの自己分析は面接でも評価が高く、また就活通じて改めて発見した自己を部活動に還元することで部活動と就活の相乗効果も期待できる。
就活の面接やESにおいて原体験を盛り込むことは重要だ。なぜなら、原体験を盛り込むことによって1つ1つの理由や主張により説得力を持たせることができるためである。しかし、原体験を用意しようにも意外と原体験が見つからないという学生は多いのではないだろうか。例えば、なぜ自分は人を喜ばせる仕事がしたいのか、なぜ自分はチームで仕事に取り組むことが好きなのか、など原体験を探すのは意外と難しい。しかし、体育会の学生がその濃密な4年間の部活動生活を振り返ると必ず該当する原体験を見つけることができるだろう。その原体験を膨らませて述べる、ないしは記述することによって構造化された説得力のある回答やESを作成することができるのである。
総合商社や外資系投資銀行、外資系コンサルなどいわゆる高難易度の会社において、面接の中で他の候補者と差別化できるように自分らしさ、つまりキャラを確立してアピールすることはとても大切になってくる。体育会で武道をやっていた学生や、野球をやっていた学生、ラグビーをやっていた学生など、体育会の学生はそれぞれキャラが立ちやすい。だからこそ、自分自身の打ち込んできたスポーツを全面的に押し出していくことで自分といったらこのスポーツと言えるような絶対的なキャラを確立することができるとともに、面接官の記憶に残りやすい候補者になることができるのである。
総合商社や外資系投資銀行、外資系コンサルなどいわゆる高難易度の会社に限らず、就活においてOB訪問というものはとても大切である。OB訪問を通じて現社員から業界の情報や会社の情報を聞くことによってより解像度の高い就活ができ、さらに場合によっては選考に有利な情報を得ることができるほか、そもそもOB訪問をしたという事実が選考においてプラスに作用する場合が多いためだ。通常の就活生の場合、OB訪問するためには某人材サービス会社のアプリやSNSを使用してアポイントメントを取る必要が出てくる。しかし、体育会の学生であれば自分の先輩方が座談会を組んでくださったり、または数年上の先輩から始まりさらに上のOBたちまで人脈が繋がり、部長クラスの方々から話を聞くことができたりすることも多々ある。このように、体育会の学生たちは他の就活生に比べかなりOB訪問の機会に恵まれており、その人脈を駆使することによって有利に選考を進めることができるのである。
少々就活からは話が逸れるが、内定したその後のキャリアにおいて体育会の学生は脈々と続く人脈を生かすことができると思う。部活動によっては、〇〇大学〇〇部商社会や、〇〇大学〇〇部金融会、〇〇大学〇〇部コンサル会といったコミュニティが存在していると耳にする。このように、内定をいただいたのちであったとしても、仕事で困った時、成長が止まってしまった時、転職したいと考えた時、その人脈は活きてくるだろう。
以上のように体育会の学生達には他の就活生にはない特有のアドバンテージが多く存在している。だからこそ、これらのアドバンテージを理解した上で、目一杯活かすことのできるような戦略をたて、就活に臨むことによって他なお就活生に比べ時間が限られている中でも勝ち抜くことができるのである。一方で、体育会の学生特有の弱点や陥りがちな罠も多く存在しているため、これらについてはまた別の記事で紹介していこうと思う。
受けていた業界/企業:日系・外資系投資銀行 総合商社