本日はデベロッパー業界に進まれるSOLVEメンターにインタビューをさせていただきました!前半では、ご自身についてや就職活動の進め方を伺いました。
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現在は文系学部4年生で、学生時代は1年間アメリカに交換留学に行っていました。就職活動時代はコンサルティング業界、投資銀行、政府系金融、デベロッパー、商社の5つの業界を見ていました。
時期によって変わっていきました。サマー前はビジネスモデルも分かっていなかったのですが、街づくりということで、街に住んでいる人にアプローチできるという点にすごく惹かれていました。実際にサマーインターンに参加させていただいたあとは志望動機が明確になってきて、最後面接で話させていただいた志望動機は
①街づくりの側面から日本の同調圧力の課題を解決したい②企業通しの繋がりを空間作りから創出して、イノベーションを起こしていきたい
の2点でした。
まず各社の違いについて話させていただきますが、私はとにかく1次情報を大事にしていて、OBOG訪問で社員さんに話を伺ったり、実際に街歩きを通じてその街にどういう人がいるのかや建物があるのかだったりを見たりすることを大事にしていました。あとは企業のホームページやIR資料にはしっかり目を通していました。着目していたポイントとしては、各社業務内容は似ていますが、3つ程大きな差があるかなと思っていて、
①エリア②アセット③ソフトの取り組み
があるかなと思います。
1点目のエリアに関しては保有している土地の話で、三井不動産さんなら日本橋、三菱地所さんなら丸の内とかを持っていますが、持っている土地によって住んでいる人も違いますし、建てられる建物や歴史も違うので、そういったことにはしっかり着目していました。
2点目のアセットに関しては、受けたところは全て総合デベロッパーだったので、様々なアセットを持っていますが、注力している部分は各社異なると思います。例えば商業施設やホテルなど大規模な開発に強みを持っている会社もあれば、逆にオフィスやマンションに強みを持っている会社もあるので、アセットによって出来ることが異なる印象があります。
3点目のソフトの取り組みに関してですが、実際に建物を建てたらそれで終わりといったビジネスではなくて、実際に運営などを行っていて、エリアの価値を向上させていくことがデベロッパーの最後の使命なので、今あるエリアの中でどういったイベントや取り組みを行っていたのかは見ていたかなと思います。
就活を始めたのは大学2年生の2月で、その時はコンサルに向けて対策をしていました。デベロッパーに関しては、5月や6月から始めましたが、就活で必要なロジカルシンキングなどはコンサルの対策を進めていく上でつけていたかなと思います。サマーインターンシップはデベロッパーに関しては8月頃にあったので、6月に行われたES締め切り、WEBテスト、自己PR動画を提出していました。サマー前まではすごく対策するというよりは、広く出してみようと思い、出していました。サマーインターンから優遇をいただき、新たなプロセスとしてインターンシップに呼ばれたので参加し、そこでも優遇をいただき、最終面接が終わった3月の初めに内定をいただきました。
後半では、デベロッパー業界の選考を受けるにあたっての具体的な対策方法を伺いました。
面接では自分のことを自分の言葉で伝えることをすごく意識していました。日系就活においては外銀・戦略コンサルと比較すると論理だけが正しいことを言っても、あまり評価してもらえないということがあります。逆に自分の人物像や強み・どのような時に頑張れるのかみたいなところの言語化が他の業界よりも求められている印象があったので、自己分析の結果で出てきた自分自身の強みと会社とのマッチ度を考えて、自分の言葉で言語化することを意識していました。
系統で分けると、大きく
①自己 PR系②ガクチカ③志望動機④業務理解⑤逆質問
の5つに分けられるかなと思います。
それぞれ具体的に説明させていただくと、①自己PRはその人がどういった人生を歩んできて、価値観を持っているのかに根ざした質問なので、挫折経験、人と喧嘩した時の対処法、人の巻き込み方などの質問をされました。②ガクチカは他の業界と変わらずです。③志望動機に関しては、ただの志望動機だけではなくて、例えば「OBOG訪問で気になった社員さんいる?」「好きな街はどんな街?」「インターンでの感想を教えて。」など様々な角度から聞かれた印象があります。④業務理解に関しては、どれくらいデベロッパーのことを知っているのかに関する質問で、どの部署に興味があるのかなど、志望動機には似てくるんですが、聞かれました。⑤逆質問は普通に何か質問があるかを聞かれました。
総じて思ったこととして、人を巻き込める素養があるのかが見られていると思いました。理由としては、デベロッパーの業務内容は様々なステークホルダーの人を巻き込んで働く仕事なので、色んな方と協力しながら1つの目標に向かって頑張れる人が求められている印象がありました。
サマーインターンでは、ワークをファシリテートしていくことはもちろんですが、ファシリテーションのやり方やワーク以外のところでの社員さんとの関わり方を工夫し、誠実さをアピールしていました。ファシリテーションに関しては論理だけではなく、相手の感情に立脚して議論を進めることを意識していました。実際のデベロッパー業務でも、行政や設計事務所、地域住民の方と関わる中で、論理的に正しいことを言っただけでは人が動いてくれない場面もあると思ったからです。実際のインターンでもそういった班員との関わり方は見られていたと思うので、班員全員が納得してくれるようなファシリテーションを心がけていました。正しいことを主張するというよりはメンバーの意見をしっかり聞いて、「それだったらこういう考え方もあるな」という風に皆の意見を1つにまとめて、それをより良い形に消化していくといったリーダーシップを目指していました。立ち回り方は他の業界とは結構違ったかなと思います。また、インターンではワーク以外の部分でも志望度やフィット度は見られているので、社員さんと話す時にどれくらい自分がその会社に行きたいのかやどれほど真摯に就活に向き合っているのかといったところは恥ずかしがらずに話すようにしていました。
すごく違いがあるとは思わなかったですが、他の業界は質問が既に固定されていて、それに対する回答を30秒以内に行ってくださいみたいな形式の録画面接が多かったんですけれど、デベロッパーの場合は1分を一気に与えられて、「今から自己 PRをしてください。」などお題の抽象度が高く、何を話してもいいことが多かったので、アレンジしている学生が多かったです。自分の課外活動や趣味などが分かるような外見や話し方を意識している方が多かったなど工夫して自分らしさを伝えられていました。
先ほどもお伝えした通りなのですが、自分自身を会社が求める人物像に被せることに尽きるのかなと思っています。就活って能力・志望度・フィットの3つが相対的に他の志望者より優れていれば内定すると思いますが、そうなった時にデベロッパー業界での能力の測られ方って「賢い」とか「英語が喋れる」とかハードスキル的なものではなくて、自分がどういった人間なのかを伝えられて、「こういう人とはこういう風に接することが出来る」といった再現性を伝えることが1番効果的に能力を伝えられると感じました。そうなった時に、自己分析が最後まで非常に重要になってくると思うので、自分史を書いて、自己分析を行い、「自分はこういう人間だ」と分かったとしてもそれが企業が求める人物像と被っていないと絶対に採用されないので、被っている部分を探して、そこをアピールしていくことを行っていました。
志望度やフィットは志望動機を作ったり、その会社の社風に合わせていくみたいなのがあると思いますが、最も大事なことは自己分析と業界分析を被せていくことだと思います。
すごく重要だと思います。
ネットには載っていない一次情報を得られるという重要さと、「どの社員が気になった?」など実際聞かれますし、記録はされていると思うので、その時に重要になってくるかと思います。自分自身はビズリーチキャンパスのOBOG訪問の機能を使っていて、それ以外は何もしていなかったです。
人に依るとしか言えないかなというのが正直な感想です。どういう軸でデベロッパーを見ているのかによって変わってくると思います。
例えば街づくりに興味があるのであれば鉄道や不動産を行っている商社などを受けても面白いのではないかと思いますし、働き方の面で、「チームで働きたい」などあればチームで働ける業界・業種を受けるなど、その方のデベロッパーを見ている軸に合わせて、被る業界を併願すれば良いと思います。なので、なぜデベロッパーに行きたいのかをその人自身がもう一度考えるのが大事かなと思います。
新卒の時期って人生でトップレベルに貴重な状態で、色んな社員さんに合わせて貰えるので、そうった意味では受験的な就職をするのではなくて、本当に自分がやりたいことを探して就職活動に臨まれるといいかなと思います。
途中で沢山落とされて、自分自身も落ち込んだ時期もありましたが、その中でもみんなが受ける企業に安直に飛びつくのではなくて、常に自分の軸を持って就職活動されると納得いく結果に落ち着くと思うので、そういったところは意識してもらえると嬉しいです。