体育会・留学経験がなくても総合商社に内定するために大切なこと

公開日:2025/06/15

 本日は文系学部生で、非体育会・非留学経の経歴から総合商社に進まれるSOLVEメンターにインタビューしました!

まずは総合商社を受けるに至った経緯及び求められる人物像を中心にお伺いしました。

ご経歴を教えていただけますか?

現在(2024年度)文系学部4年生です。就職活動時には総合商社そうと戦略コンサルを中心に受けており、最終的には総合商社に進む予定です。

総合商社の志望理由を教えていただけますか?

もともと自分の母親や祖父が総合商社に勤めていたので、幼い時からずっと総合商社っていいなと思っていました。で、小中高大で色んなことをしていく中で、やっぱり総合商社に行きたいなと思いました。

就活始めた時には戦略コンサルとかもいいかなって思ったんですけど、新卒でしか入れないところって魅力的だなって思って、戦略コンサルは割と中途からでも入る人がいるなと感じました。一方で商社って、最近中途入社も増えてはいますが、新卒が多い業界だと思うので、そう考えたときに、将来的に独立することなども見据えると総合商社でしかできないことが結構多いなって感じたので、統合商社に進むことに決めました。

最終的に総合商社に内定する人はどのような方が多いですか?

そうですね。まず属性的なところで言うと、言われている通り、体育会系と留学・帰国子女の方がすごい多いなって思います。最近増えていると言われる理系院生ですが、蓋を開けてみるともともと学部生の時に体育会だったり、休学して留学に行って、理系院生っていう感じで、皆が想像するようなすごいデータに強いみたいな人というよりは、帰国子女とか体育会と被ってる感じはしますね。

あとはイメージで言うと、元気・活発でコミュニケーション能力が高い人と、英語や海外がすごく好きで海外旅行に行く人が多いです。なので、インスタとかはずっと海外が上がってるみたいな笑

ただ、たまに上に挙げたようなイメージ像には当てはまらず、数字に強い人も1割とか0.5割ぐらいいるかなと感じます。

ご自身はそういった属性だったんですか?

自分はそれで言うとどこにも属していなくて、体育会でもないし、帰国子女や留学経験もないです。

それでは、どのように工夫して選考に挑みましたか?

自分が意識していたのは、総合商社への愛というか、解像度を高めていくことでした。

総合商社の仕事を調べると、トレーディングや事業投資など出てくると思うんですけど、それをいざ自分の言葉で各社員がどんなことを行っているのかを説明するのって結構難しい気がしていて…そういったことをできるように、OBOG訪問をしたり、自分の場合は親もOBに当たりますが、身近な人に聞いたりしていました。

あと、意識していたのはあまり想定質問みたいなものは作り込まないで、インプットをしっかり行って、(面接では)自分で考えて、自分の言葉で話すみたいなところを意識していました。

自分の言葉で話しているからこそ、解像度の高さっていうのが伝わるところがあった気がするので、そういったところは評価されてたのかな?と思ったりします。

体育会・帰国子女・理系院生でも内定するために何かアドバイスなどあったら教えてください。

そうですね、自分の場合、話したガクチカがそもそも大学受験の話とかであまり良くないとされるガクチカな気がするんですけど、それでも通ったというのを考えると、偽りで「自分はあまり参加していないけど、チームでの経験を書いておこう。」と考えるより、個人プレーの話でもいいので、本当に自分が人生において頑張ったこととか、自分がすごい考えて動いたことをありのままに話して、その時の自分のモチベーションはどういったところにあったのかだったり、どのようにして自分なりに工夫したのかだったりをしっかりと考えて、面接で話すことで入社後の再現性を伝えられると思います。逆に嘘のことを言ってしまうと、そういった再現性を上手く引き出せない気がしますね。

あと自分の場合、長期インターンとかをもっと早くからやっておいたらよかったなと思ってて。大学3年生の時にすでに始めるのは遅いと言われて、初めはやらなかったんですけど、結局3年生の冬ぐらいから長期インターンを始めました。振り返ると、数ヶ月でもすごく学べることが(長期インターンでは)多かったなって思います。

なので、迷っているぐらいだったら、就活始めた段階ででもいいので、一緒にやってみるのもお勧めではありますね。留学とかも、迷ったらもう行っちゃっていい気がしますね。

逆に体育会や帰国子女などの属性の方が内定者の中で多いのは何故だと感じますか?

そうですね、やはり総合商社って一人で仕事することが本当にできない業界だと思って、まず社内でもグループ・部門があって、その中で協働していくことが大事になる中で、コミュニケーションが上手くない人だと、仕事がしずらいですし、上下関係とかも適応出来ないと難しいと思います。その点、やっぱ体育会の人とかはみんなそういうのが上手いなって感じます。取引先の相手とも接待はありますし、こんな感じで人間関係を上手く作るっていうのがビジネスでは大切な気がします。あとはやっぱり海外駐在が多い仕事なので、海外生活とかに慣れていなくて、いきなり海外に行って仕事が上手くできないとかも全然あると思うので、もともと英語が喋れるとか、何かしら他の言語がすごいできるとか、そういう方が強いのかなって思います。

次に具体的な就活の進め方や選考についてお伺いしました。

就活はどのような流れで進めましたか?

自分は大学3年生の4月に就活を始めて、もともと総合商社志望だったんですけど、周りで戦略コンサルとか外銀を受ける人が多かったです。周りの人からは選抜コミュニティがいいらしいっていうのを聞いたんですけど、その時には(選抜コミュニティの)締め切りはほぼ終わってたみたいな感じで。一旦自分で戦略コンサル対策をするために何をしないといけないか考えた時に、コンサル対策本を読んだり、Webテスト対策だったりを4・5月ぐらいに行いました。5月から同期や知り合いの先輩にケースの壁打ちをお願いして、その時は商社対策は全く行っていなくて、コンサルに絞っていました。7月くらいまで同じ感じでケースの壁打ちを行って、8、9月にはコンサルのジョブに参加して、9月に内定を貰えました。ただこの時期は最終面接で結構落ちていて、萎えていました笑

内定後は戦略コンサルで内定をもらったところよりいいところ・行きたいところを受けるのでいいかなと思い、総合商社に志望を絞りました。これは10月頃ですね。10月、11月ぐらいは若干燃え尽き症候群的な感じになってましたが、説明会を受けたり、友達と商社に向けた対策を行ったりしつつ、12月ぐらいに3月選考の締め切りを意識して、OBOG訪問などを焦っていっぱいしました。3月選考が始まってからは1月、2月と面接を受けて3月に内定いただきました。6月選考でもいくつかの会社を受けていたので、4、5月ぐらいでまたOBOG訪問や説明会を受けて、6月の最初にまた内定いただき、就活を終えました。

タームの話がありましたが、どのタームに出すのがいいですか?

数値的なことを言うと、3月選考の方が有利とは思っています。

大4の4月ぐらいから就活を始める人も多いので、そう考えると6月選考で受ける人が一番多くなると思いますし、内定者の数を見ても、3月選考の方が多いなって思います、分母が3月選考の方が少ないのに分子が多いと感じます。

とはいえ、結局は目の前の面接を通過できるかどうかが大事なので、自分として後悔がないなって思うタイミングで受けるのがいい気がします。

自分の場合、本命のところを6月にあえて回したのは、先程言ったように燃え尽き症候群であまり秋に対策ができなかったので、これで3月に受けて落ちたら後悔するなって思って、6月に本命を回しました。

なので、確率的には3月の方が良いと思いつつも、後悔がないタームで受けるのがいいかなって思いますね。

併願する業界の選定方法に関して、何かアドバイスなどあったらお伺いしたいです。

そうですね、やはり戦略コンサルや総合コンサルを受けていると、ジョブなどの経験を早く積むことができるし、競合として強い人が多いから、早いうちからそのレベル感のジョブを経験しておけば、総合商社でインターンとかでもリードしていけて、余裕を持って、インターンを突破できると感じました。あと自分の場合、内定した総合商社の社員さんからのフィードバックで「戦略的思考がいい。」と言われたので、内定実績を見てるのはあると思いますが、話し方やある程度のロジカルさみたいなものを伝えられたと思います。自分はもともとそういうのが苦手なタイプだったんですけど、コンサル就活で身についたなって思うので、プラスに働いたのかなと思います。

ES、Webテスト、面接それぞれの対策方法を教えてください。

まずWebテストに関してはC-Gabがメインだと思いますが、(C-Gabは)一度いい点数を取れば使い回せるとはいいつつ、受けられる企業が結構少ないので、できるだけ少ない回数で決めきるのが大事だと思います。自分の場合、C-Gabは玉手箱と結構形式が似ていると思ったので、玉手箱で練習してみたり、問題プールが狭いので、前回出た問題は覚えておいたりしていました。

ESと面接は一緒に対策をしていました。OBOG訪問、内定者先輩、あとはSOLVEなどメンターから話を伺って、商社への解像度を高めていって、一旦ESを書いたら、メンターやOBOG訪問で実際の社員の方に見てもらっていました。面接についても志望動機などをOBOG訪問で面接の経験が比較的近い3年目ぐらいまでの若手の社員の方に一緒に見てもらったり、想定される質問を教えてもらったりして、一緒に答えを考えていっていました。

OBOG訪問の話があったと思いますが、どれほど重要だと思われますか?

総合商社に関してはかなり大事だと思います。

理由としては先ほどお伝えした通り、総合商社って、みんな割と受けたがるというか、行きたいってなる業界な気がするからこそ、ミーハーな人がすごい多いと思ってて。一次面接あたりは面接力みたいなものを磨けば突破できるとは思うんですけど、最終面接になってくると、例えば「あなたがやりたいことって本当に総合商社でしかできないの?本当にコンサル・金融・デベロッパーなどでも実現できないの?」と言ったように、いろんな角度から聞かれたんですが、全ての質問に打ち返していくためには、自分の頭で理解していないといけないと思います。取ってつけたような言葉を言うだけだと伝わらないので、そこを具体的にしていくためにも、OBOG訪問などで具体的な話を聞いて、解像度を高める必要があると感じます。

OBOG訪問からの優遇はありますか?

多分会社によるのかなと思います。

ある会社もあればほぼゼロの会社もあります。

最後に一言お願いします!

そうですね、まずはやはり悔いのないようにしてほしいなと思ってて。五大商社は5つ受けられるとは言いつつ、逆に言うと、5回しかチャンスがないです。「5回もある!」って楽観的に思ってると、一個一個適当に受けて、いつの間にか全部終わってしまったという風になってしまうので、OBOG訪問や説明会などをしっかり受けていくことが大事だと思います。また、商社って体育会だったり、留学経験だったり分かりやすい属性の人しか通らないと思って諦めてしまったり、それに合わせて嘘のエピソードを作りに行くだったりしてしまいがちだと思うんですけど、自分が今まで頑張ってきたことをありのまま伝えることが最も内定に近づけるのではないかと思います。

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