難関就活成功ガイド──志望動機の作り方

公開日:2025/03/26

志望動機の作り方

志望動機で最も大切なことは、いかに自分が心の底から会社に入社したいかを面接官に伝えられるかどうかである。そのために重要な要素が2つある。1つ目は論理構造、2つ目は感情表現である。いくら論理構造が完璧でも、感情表現があまりに不足したものであればただの建前にしか見えない。また、感情表現だけの志望動機では稚拙でリサーチ不足であるという印象を与えてしまう。「論理構造」「感情表現」この2つの要素をうまく使い分けることによって初めて面接官にインパクトを残せるESになる。

「論理構造」とは、いわばフィルターのようなものである。例えば、IBDを志望する学生の志望動機が「社会に貢献したい」」「経済的にインパクトのある大きな仕事がしたい」の2点であったとする。この2枚のフィルターを通る職種は果たしてIBDだけであろうか。例えば、公的金融機関や経済産業省、総合商社などさまざまな職種にも当てはまる。つまり、「社会に貢献したい、経済的にインパクトのある仕事がしたい、だからIBDに入れてください!」と言っても面接官は「もっと他の仕事の方がいいのではないか」と思ってしまう余地がある。論理構造が不完全なのである。

一方で、「社会的、経済的にインパクトのある仕事がしたい」「専門的な仕事がしたい」「M&Aやファイナンスに興味がある」の3点を志望動機にしたとする。すると、IBD以外にこれらのフィルターを通ることのできる仕事はほぼ存在しないだろう。

つまり、志望動機において重要となる論理構造とは必要十分なフィルターを設置することと同義であり、これらのフィルターは希望職種の業務内容や特性から逆算して導かれるものになる。

では、この論理構造が完璧であれば志望動機は完成するかといえばそうではない。普通の感覚の面接官であれば、このような志望動機を見たときに内容があまりに整いすぎており建前であることを疑うであろう。よって、そこで重要になってくるのが「感情表現」である。

 感情表現の意義は、「本人の感情」という面接官に否定できない要素によって上記の論理構造を補強することである。感情表現には①原体験②社風の二種類ある。

①原体験は「〜〜のような体験をした結果〇〇と感じたため××したいと思った。」のように使い、②社風は「貴社の〇〇社風に惹かれた。」と最後に言わばアクセントのように用いる。

『私が貴社に入社したい理由は、3つある。1つ目は、社会的、経済的にインパクトのある仕事がしたいため。2つ目は、専門的な職業につきたいため。3つ目は、M&Aやファイナンスに興味があるためである。』この志望動機に感情表現を用いて論理構造を補強すると、

『私が貴社に入社したい理由は、3つある。1つ目は、社会的、経済的にインパクトのある仕事がしたいため。2つ目は、専門的な職業につきたいため。3つ目は、M&Aやファイナンスに興味があるためである。私は、学生時代〇〇というボランティアに従事していたのだが、同じことをとある事業会社がより大規模に実施していることを知り、大規模な経済規模な取り組みによって社会や経済に影響を及ぼしたいと思うようになった。また、私は高校時代の野球部の活動において、投球こそうまくなかったもののバッティング一点に絞り練習を重ねた結果レギュラーになることができたという経験から専門的な職種に就き何か1つのことを極めたいと思うようになった。そして、私はインドネシアに留学した際に日本企業の影響が現地の人々に色濃く影響を与えていることを実感し、M&Aに魅力を感じたとともに、大学のファイナンスのゼミではファイナンスの奥深さに魅了された。最後に、貴社の社員様と交流する中で貴社の誠実ながら仕事に対して熱意を持って取り組む社風に大変感銘を受けたため、貴社に新卒として入社しキャリアを歩むことを熱望する。』

となる。経験や本心を付け足すだけで論理構造を補強できる上に面接官にインパクトを与えられる文章になる。ここで付け足す原体験は可能であれば大学時代のもの、それがなければ高校時代のものであることが望ましい。

このように整然とした志望動機を作成することは、ESが通過しやすい以上に面接時の質問に対する応答が容易になるというメリットがある。この論理構造及び補強する感情表現を木の幹、枝のような図の形で入れておくことによって、面接官が質問してきた際にどの部分について尋ねられたのか容易に理解することができる。ゆえに、面接官の質問に対して答えになっていないという状況を避けることができるのだ。

まとめになるが、良い志望動機は「完璧な論理構造」を「感情表現」が補強する形を取っている。論理構造はフィルターのようなものでどのフィルターを通した結果、論理的には当該職業以外残らない形が望ましい。そのためには、業務内容や職種の特徴から逆算してフィルターを決定するのが大切である。また、その論理構造を原体験や会社に対して抱く感情によって補強することにより、より人間らしく説得力のある志望動機になるのである。

前田
執筆者:前田

受けていた業界/企業:日系・外資系投資銀行 総合商社

SIGN UP
会員登録はこちらから