本日は文系からITDS(IT業界・データサイエンティスト職)に進むSOLVEのメンターにお話を伺いしました!他にも戦略コンサルや外銀など幅広く選考を経験されているので、複数業界で悩まれている方もぜひご一読してみてください!
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A.現在は大学院の経済学研究科に通っております。一部、データサイエンス等に関係のある研究もしているので、そのような背景もあり、IT系を受けておりました。
その上でデータサイエンティスト職や事業会社のIT部門の内定をいただいて今メンターになりました。
ただ、就活生時代はそれに関わらず、戦略コンサルや投資銀行、様々な業界の大手企業を受けた上で進む企業を決めました。
A.決め手としては、自分がその中で活躍できるイメージがあるかというところと、新卒で入る意味が大きいかというところにありました。やはり、ビジネスである以上、収益になるのは自分自身の苦手なところを埋めてバランス良くするというよりは得意なところを伸ばすことだと思ったので、学んできたことや得意な素養が活かされる職種が自分にとってはデータサイエンティスト系やIT系だと思いました。
A.そうですね…。企業によって文系でも全く問題ないという企業と理系である必要がある企業があったと思います。ただ、それは応募するまで分からないというのが実状でした。
実際、自分はある事業会社のAI系データサイエンティストみたいな職種に応募した時に、成果のポスターとかを添付してくださいみたいな設問があって、4年生の時に学会で受賞したポスターを出したんですけど、そういったビジネス系でデータ解析を行なったというよりはゴリゴリ機械学習を行なったことのある人材を欲しかったらしく、マッチしなくて、ESで落とされたことがありました。なので、ITDSの中でもゴリゴリの情報系が欲しかったり、ビジネス系も出来る人が欲しかったりなど、グラデーションがあるなと思いました。どうしても選考による(文系と理系の)差を埋めるのは難しいと思う時はありました。
ただ、自分が行く予定の事業会社は完全にデータ解析初心者や文系学生もいるので、全く気にしないというところもあります。
(ITDSを)目指す以上はやる気というか熱量はあった方がいいので、普段の生活の中で研究でなくても、何か活きることをやろうする意思があった方がいいかなと思います。
A.受ける企業の物量的な苦労とそれぞれの選考1個1個に集中できない苦労があったかなと思います。
やはり企業のことは選考を受けてみないと分からないというのがどうしてもあるので、リスクを分散するためにも量にもこだわる必要があったというのは大変でした。自分は最初の方は研究室がそこまで忙しくなかったので、大丈夫だったんですけど、実際100社近く受けていました。大学院生の中ではあり得ない数を受けていたんですけど、それが故に毎日の予定が詰まっていて、1個1個に集中している時間があまりなかったというのが自分の中での苦労でした。
ただその分(就活が)早く終わったので、御の字かなという感じで笑
これがもし続いていたら結構厳しかったなと思います。
A.どうしてもリアルタイムで入ってしまう用件はずらせないので、教授など周りの人に理解を仰いだりはしていたんですけど、ある程度自分のマネジメント力の中で、同じ日にまとめて(選考など就活関連の用事を)入れて、工夫できていたかなと思います。
選考の駒を進めていくと、「ここよりも志望度が低いところはもう受けなくていい。」など少しずつ自信を持ててきて、持ち駒を減らして1つ1つの選考に集中することが出来たので、ある程度選考を進めるというのを初手は気にしていましたね。
A.自分は大学4年の3月上旬に就活を始めました。そこで、選抜コミュニティを受けたりして、だんだん始めていって、4月から実際の選考を受け始めました。
実は学部生の時に少し就活をしていて、エントリーシートの残り物みたいなものがあったので、それを改良する形で考え直すということもその時期に行なっていました。ある程度ガクチカで使える雛形を用意しておくと汎用性が高いので、それを取っておきました。あとはベンチャー企業を中心に面接の練習を4、5月で行っていました。
6月から有名企業の選考が日系・外資系共に本格化するイメージだったので、そこに向けて、ウェブテストを5、6月前半までに2、3回テストセンターに行って受けてました。6月の後半から7月は面接やGDなど選考色100%で、自己分析や基本的なESの設問のブラッシュアップなどはしていなかったです。なので、3、4、5月前半までに準備してしまって、6月以降は選考を受けて選考の振り返りを行うだけという気持ちでした。
9月になって、選考が少しずつ減り、第1志望群の企業のインターンがありました。その内定が9月中にきたので、10月以降は2社しか受けていませんね。
かなりの短期決戦でした。
A.そうですね、やはりサマーインターンで分かることは多くありました。
同じ学生と共同で何日間か作業するというのもそうですし、その間に社員からレビューを貰うなど社員とのタッチポイントも得られます。ワークでは実務的に参考になる内容を行うので、今後もやっていきたい業務かという軸で見ることができました。
なので、面接でも多少見ることはできますが、インターンから得られる自分自身の感想は志望度や入社先を決める上でとても重要な要素だったと思います。
A.やはり今のトレンドでもありますが、企業のブレイン的な存在っていうのは自分は結構格好良いなと単純に思います笑
人々の行動とかをデータで蓄積している企業は多いと思うんですけど、「その行動の源泉ってどういったところにあるのだろう。」とか「こういうことが起こったからこうなんだ。」とか実社会のレベルに落とし込めるというのはすごい面白いことですし、それを企業で行ったら莫大なお金を埋める施策になるということで、すごく力があるロールだと思っています。
加えて、今ってそういうデータ活用の幅がどんどん広がっていて、可能性が無限大だなと思う部分があります。もちろん、生成AIの台頭とかどうなるか分からないという不確実性はあるんですけど、むしろそれを利用する立場にあるというのはこういったロールを行なっていく上でとてもプラスになるようなトレンドだなと思うので、そこは純粋に良いかなと思います。あまり説得力がないかもしれませんが…笑
専門性に惹かれて(ITDSを)志望する方が多いですが、自分はビジネス的にも面白いなと思っています。
A.全然唯一解ではないんですけど、(ITDSに)強いなと思う方として、ベンチャーのインターンに参加していて、そこでエンジニアリングやデータを実務的に学ぶということをやっている場合が多くて、そういったことは就活で活きるかなと思います。
ただ、大学の授業やゼミなどもバカにできなくて、それを頑張ることで見えてくることもあるので、与えられたことや自分の興味を持ったことを単純に享受する姿勢って大事だなと思いました。
1、2年生って就活を意識する方も多いと思うんですけれど、まだ意識しなくてもいい分、就活を進めなければいけないという気持ちを取っ払って、自分の好きなことや専門的なことに没入することが出来るわけですよね。自分がそういう権利があるんだということをよく考えて、勉強やインターンなどやりたいことがあったらそれを突き進めることが低学年のうちにできることとして大事なのではないかと思います。
A.どうしても就活を始めると「他人と比べてどうか。」とか「こういうところに行って良いのかな。」とか他人と比較して不安になることってどうしてもあると思います。ただ、自分の中で「こういうのが好きなんだ!」というモチベーションの源泉は最終的に自分をすごく助けてくれるものだと思います。
自分は理系で受験して、結局経済学部に行ったんですけど、数字系がやっぱり好きで、統計関連のゼミに入って、今も院でそういったことを行なっていて、仕事でもそういうことを行うというように独自の道を歩んでいる気がするんですよね…。
他の人と違ったり、他の人によく思われなさそうだったり、と感じても、自分に嘘をつかずに行動して、一貫した軸を持つことが大切だと思います。
逆に情報系を専攻していて、ITDSに行かなければならないということもないので、自分の考えを持って、その下で就活に備えてもらえたらとても良いんじゃないかと思います。